【売上15%UPも】飲食店向けモバイルオーダー導入徹底ガイド！選び方と補助金活用法

1. 飲食店経営を変える「モバイルオーダー」の基本知識
2. 飲食店におすすめのモバイルオーダーサービス比較
3. 主要モバイルオーダーサービスの機能と料金
4. モバイルオーダー導入で活用できる補助金
1. 活用すべき補助金は「IT導入補助金2025」
5. モバイルオーダーについてのFAQ
6. まとめ
1. 🚀 他の記事でさらに開業準備を加速！

1. 飲食店経営を変える「モバイルオーダー」の基本知識

人手不足の解消、顧客単価の向上、そして店舗運営の効率化。これら全てを同時に実現できるソリューションがモバイルオーダーです。

モバイルオーダーとは、お客様自身のスマートフォンや、店舗に設置されたタブレット端末から、直接注文・決済ができるシステムのことです。スタッフによるオーダーテイク業務が不要（or削減）となるため、飲食店経営に大きな変革をもたらします。

モバイルオーダーの2つの種類と使い方

飲食店で導入されるモバイルオーダーは、大きく分けて以下の2種類があります。

種類	特徴	運用イメージ
テーブルオーダー型（店内利用）	お客様自身のスマホでQRコードを読み取り、注文・決済を完了する。	スタッフは席への案内や配膳に集中でき、オーダーミスの心配もない。
テイクアウト・事前注文型	お客様が来店前に自宅や外出先からスマホで注文・決済を完了する。	ピークタイムの混雑緩和、待ち時間削減、テイクアウト売上アップに直結。

多くのシステムは両方の機能を持っていますが、飲食店がまず取り組むべきはテーブルオーダー型の導入です。

モバイルオーダー導入の5つのメリット

人件費削減と省人化：スタッフがオーダーを取る必要がなくなり、人件費が削減され、人手不足が解消されます。
客単価の向上（売上増）：お客様が自分のペースで注文できるため、ついで注文が増えやすく、平均10〜20%の客単価アップの事例が多く報告されています。
注文ミスの撲滅：お客様自身が操作するため、オーダーテイクによる人為的なミスがゼロになります。
回転率の向上：注文からキッチンへの連携がスムーズになり、料理提供までの時間が短縮され、店舗の回転率が向上します。
多言語対応が容易：外国人観光客が増加する中、モバイルオーダーなら多言語メニュー表示が容易で、インバウンド対応に強い。

導入前に知っておくべき注意点

初期設定の手間：メニュー登録や席番号の紐付けなど、導入初期には一定の設定作業が必要です。
お客様への周知：導入直後は「どうやって注文するの？」と戸惑うお客様もいるため、テーブルPOPや簡単な説明が必要です。
安定したWi-Fi環境：クラウド型のシステムであるため、店内のWi-Fi環境が不安定だとお客様の注文体験が悪化します。安定した通信回線の準備が不可欠です。

2. 飲食店におすすめのモバイルオーダーサービス比較

モバイルオーダーサービスは多種多様ですが、ここでは飲食店の課題解決に実績のある主要サービスと、その強みを比較します。

サービス名	タイプ	主な強み・特徴	こんなお店におすすめ
Airレジオーダー	POS連携型	Airレジとの連携に強く、POS/会計システムとデータ連携がスムーズ。	Airレジユーザーで、オーダー業務効率化を求める店舗。
ダイニー (dinii)	CRM特化型	顧客データ分析（誰が、いつ、何を頼んだか）に優れ、リピート施策に強い。	顧客体験を重視し、リピーターを増やしたい店舗。
Funfo (ファンフォ)	費用対効果型	初期費用無料で始められ、低コストでの導入が可能。多言語対応が充実。	初期費用を抑えたい、小規模～中規模の飲食店。
USEN	総合インフラ型	POSレジ、決済、音楽配信、通信回線など、店舗インフラと一括導入したい店舗。	USENの既存サービス利用中で、サポート体制を重視する店舗。
Square (スクエア)	決済特化型	Square POSやSquare 決済と統合されており、テイクアウト・事前注文に強い。	キャッシュレス決済の利便性を最優先するテイクアウト主体の店舗。
STORES 予約	予約・決済一体型	予約システムと決済機能が統合。テイクアウトやイートインの事前予約に強み。	予約とテイクアウト売上を両立させたい店舗。

3. 主要モバイルオーダーサービスの機能と料金

3-1. Airレジオーダー

機能：AirレジのPOSシステムと完全に連携。ハンディ機能、キッチン伝票出力、テーブル管理。
強み：Airレジ（無料POS）を使っているなら、データ連携がスムーズで導入が容易。
料金：初期費用や月額料金が発生します。詳細はAirレジの担当者に見積もりを依頼する必要があります。

3-2. ダイニー (dinii)

機能：テーブルオーダー、テイクアウトに加え、顧客管理（CRM）機能をコアとする。来店頻度や注文履歴に基づいたクーポン配信など。
強み：単なるオーダーシステムではなく、データ活用による売上向上を目的としている。
料金：初期費用と月額料金が発生。顧客データ活用に重点を置くため、費用対効果を重視。

3-3. Funfo (ファンフォ)

機能：テーブルオーダー、テイクアウト、多言語対応（15言語）。
強み：**初期費用・月額費用無料（プランによる）**から始められるため、リスクを抑えて導入したい店舗に最適。利用が増えるほど費用が発生する従量課金プランがメイン。
料金：初期費用無料プランから、定額制プランまで複数の選択肢があります。

3-4. USEN Order（USENレジのオプション）

機能：USENレジ（Uレジ FOOD）と連携。決済端末や通信環境も含めた総合的な店舗システム。
強み：USENが提供する手厚い365日サポート体制。POS、決済、オーダーをまとめてサポートを受けたい場合に強力。
料金：Uレジ本体の料金に加え、オーダーシステムの月額費用が発生します。

4. モバイルオーダー導入で活用できる補助金

モバイルオーダーシステムは、間違いなくITツールの導入にあたり、国の補助金制度を積極的に活用すべきです。初期費用や月額費用の一部を補助金でまかなうことで、導入リスクを大きく軽減できます。

活用すべき補助金は「IT導入補助金2025」

モバイルオーダーシステムの導入は、POSレジと同様にIT導入補助金2025の対象となります。

特に、インボイス制度対応を兼ねて導入する場合、「インボイス枠（インボイス対応類型）」を活用するのが最も有利です。

補助対象：モバイルオーダーシステムのソフトウェア利用料（最大2年分）、導入設定費用などが補助対象です。
補助率：小規模事業者であれば、最大で費用の4/5が補助される可能性があります。
重要：モバイルオーダーの導入は、必ず各サービスの「IT導入支援事業者」経由で申請・契約してください。

▼補助金の詳細や、POSレジ導入費用を抑える具体的な方法はこちらの記事で徹底解説しています。

合わせて読みたい！

最新のIT導入補助金の情報については、こちらの記事で詳しく解説しています。

IT導入補助金2025を徹底解説！POSレジ導入で最大80%補助？対象サービスから申請の流れまで

5. モバイルオーダーについてのFAQ

Q1. モバイルオーダーは高齢者には難しくないですか？

A. 多くのモバイルオーダーシステムは、直感的なタッチパネル操作が前提であり、写真付きで見やすいデザインになっています。また、店舗側でスタッフが操作をサポートする「ハイブリッド運用」も可能です。導入事例では、ほとんどの店舗で大きな問題なく利用されています。

Q2. QRコードを読み取れないお客様はどう対応すればいいですか？

A. QRコードの読み取りができないお客様や、スマホを持っていないお客様のために、必ずスタッフによるオーダーテイクや、予備のタブレットを用意するなどの対応が必要です。完全にオーダーテイク業務をゼロにするのは難しいですが、大幅に削減することは可能です。

Q3. モバイルオーダーとセルフレジ（券売機）はどちらが良いですか？

モバイルオーダー：客単価向上、オーダーミスの削減、スタッフのコア業務集中に向いています。（主にテーブルサービス店）
セルフレジ/券売機：レジ業務の完全な省人化、レジ渋滞の解消、回転率向上に向いています。（主にカウンターサービス、テイクアウト主体店）

【結論】 顧客単価アップを目指すならモバイルオーダー、レジ対応スタッフを減らしたいならセルフレジ/券売機（POS+ selfregiなど）を検討してください。

6. まとめ

飲食店におけるモバイルオーダー導入は、人手不足の時代において、売上を伸ばしつつ人件費を抑えるための必須戦略です。

サービス選びは、POSレジとの連携性（Airレジ、USENなど）、顧客データ活用（ダイニー）、コスト（Funfo）など、自店の優先順位で判断しましょう。

高額になりがちな導入費用は、IT導入補助金2025を確実に活用することで、大きなリスクなく導入が可能です。まずは複数のサービスに問い合わせ、あなたの店舗に最適なシステムを見つけ、補助金相談を進めましょう。